【4月12日 CGTN Japanese】中国中部の湖南省湘潭市に住む少女・王芸曈さんはまもなく9歳になります。3年前にダンスの練習をしていたところ、不幸にも脊髄を損傷して立てなくなり、下半身不随になりました。医師からは一生車椅子が必要になるだろうと診断されましたが、家族に支えられてリハビリを続けた結果、負けず嫌いの芸曈さんは奇跡的に立てるようになりました。今では歩けるだけでなく、自転車にも乗れるようになりました。

 芸曈さんは、リハビリを始めた頃は足を上げたり曲げたりするだけで痛みに耐えられず、泣き叫んでいました。心を痛めた母親が「やめようか」と言うと、「だめ!今足に力が入らないだけで、一生立ち上がれないはずがない」と言い張りました。そして1か月のリハビリを経て奇跡的に立ち上がれるようになりました。医師も「これほど短期間でここまで回復できたのは奇跡だ」と驚いていました。

 芸曈さんの父親は、1年前に彼女に自転車の練習を始めさせました。数え切れないほど転んだ後、昨年5月のある日についに一人で乗れるようになりました。最初はふらふらしていましたが、次第に上手に乗れるようになりました。

 芸曈さんの父親は今月2日、芸曈さんが自転車に乗る様子を映した動画をSNSに投稿し、「一生車椅子と診断された女の子が、まだ完璧ではないものの、風のように自由になれた」とのコメントを添えました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News