【4月8日 AFP】中国は7日、台湾周辺に軍艦3隻と戦闘機1機、対潜ヘリコプター1機を派遣した。台湾当局が発表した。中国による台湾周辺への軍艦や航空機の派遣は2日連続。戦闘機とヘリは台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したという。

 中国は、台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統が5日に米国を訪問し、ケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)下院議長と会談したことに反発。7日には、「台湾は中国の切り離せない一部だ」と主張した。

 中国は通常任務の一環として周辺海域で巡回を行っており、今回の派遣がその強化に当たるかは不明。

 中国は昨年8月、マッカーシー氏の前任者であるナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)氏が台湾を訪問したことを受け、近年で最大の軍事力示威を行い、軍艦やミサイル、戦闘機を台湾周辺に配備していた。

 それに比べ、蔡氏とマッカーシー氏との会談に対する反発は今のところ、大幅に抑制されている。ここ2日間での中国機によるADIZ進入頻度は、平均的な週の範囲を今のところ超えていない。(c)AFP