【1月5日 AFP】クロアチアのベレビト(Velebit)山脈で、ハイキング中に転倒して動けなくなった男性の体を犬が13時間にわたって温め続け、男性も犬も無事、救助された。地元メディアが4日、報じた。

 遭難したグルガ・ブルキッチ(Grga Brkic)さんは週末、生後8か月のアラスカンマラミュートの「ノース(North)」を連れて仲間とハイキングをしていたところ、転倒して動けなくなった。ブルキッチさんを見失った仲間2人が通報した。

 救助隊はフェイスブック(Facebook)に、担架に横になるブルキッチさんの上にノースが乗っている写真を投稿。「友情と愛には人間も犬もない」とのコメントを添えた。

 ブルキッチさんはユタルニ・リスト(Jutarnji List)紙に「小さなノースはまさに奇跡だ」と語った。ノース自体はいつも通りの様子だという。

 救助隊は、厳しい天候の冬山に犬を連れて行くのはやめたほうがいいと警告している。(c)AFP