【1月14日 AFP】トルコで14日、中国製薬大手シノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)が開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が、医療従事者らを対象に始まった。

 このワクチンの有効性をめぐっては矛盾するデータが示されているが、トルコ当局は13日に緊急使用を許可。ファフレッティン・コジャ(Fahrettin Koca)保健相が同日、国内で最初に接種を受け、その様子はテレビで生中継された。

 トルコでは7000人以上を対象に、シノバックのワクチンの臨床試験(治験)を実施。その結果、91.25%の有効性が示された。

 しかし被験者がより多かったブラジルの治験では有効性は50.4%で、またインドネシアでの治験では65.3%となり、シノバックの透明性をめぐり懸念が上がっている。

 昨年11月に実施されたある世論調査では、回答者の約半数がシノバック製ワクチンの接種に消極的であることが分かった。

 人口8300万人のトルコでは、まず医療従事者110万人にワクチンを接種。その後、人々の暮らしに必要不可欠な仕事に従事するエッセンシャルワーカーと65歳以上が対象になる予定。(c)AFP