【11月6日 AFP】(更新)3日投開票された米大統領選では、民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が当選に必要な選挙人270人を確保しつつあるが、結果が確定していない激戦州がまだ数州残されている。一方で共和党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、現在進行中の開票作業をめぐる不正行為を主張している。

 勝者が未確定の州は大票田のペンシルベニアや票数が少ないネバダを含め5つあり、両者ともにまだ勝機はある。

 米メディアによると、トランプ氏は大票田のフロリダとテキサスを含む23州で前回に続き勝利を確実にした。一方のバイデン氏は、地元デラウェアや大票田のカリフォルニア、ニューヨークを含む22州と首都ワシントンで勝利。前回トランプ氏が制したウィスコンシンとミシガンを奪取した。

 アリゾナ州については、FOXニュース(Fox News)とAP通信(Associated Press)がバイデン氏勝利を伝えたが、CNNやNBCニュース(NBC News)などは勝者が未確定としている。

 バイデン氏が獲得した選挙人の数は、アリゾナ州を含めれば264人、含めななければ253人となる。トランプ氏の選挙人獲得数は214人。バイデン氏はアリゾナとネバダで勝利を確定させれば、当選に必要な選挙人270人を確保できる。

 以下は、両候補が勝利を確実にした州。(米メディア予測に基づく。かっこ内は選挙人の獲得数)

■トランプ氏(214)
アラバマ(9)
アーカンソー(6)
フロリダ(29)
アイダホ(4)
インディアナ(11)
アイオワ(6)
カンザス(6)
ケンタッキー(8)
ルイジアナ(8)
メーン(1)※※※
ミシシッピ(6)
ミズーリ(10)
モンタナ(3)
ネブラスカ(4)※※
ノースダコタ(3)
オハイオ(18)
オクラホマ(7)
サウスカロライナ(9)
サウスダコタ(3)
テネシー(11)
テキサス(38)
ユタ(6)
ウェストバージニア(5)
ワイオミング(3)

■バイデン氏(253/264)
アリゾナ(11)※
カリフォルニア(55)
コロラド(9)
コネティカット(7)
デラウェア(3)
首都ワシントン(3)
ハワイ(4)
イリノイ(20)
メーン(3)※※※
メリーランド(10)
マサチューセッツ(11)
ミシガン(16)
ミネソタ(10)
ネブラスカ(1)※※
ニューハンプシャー(4)
ニュージャージー(14)
ニューメキシコ(5)
ニューヨーク(29)
オレゴン(7)
ロードアイランド(4)
バーモント(3)
バージニア(13)
ワシントン(12)
ウィスコンシン(10)

■勝者が確定していない州
アラスカ
アリゾナ※
ジョージア
ネバダ
ノースカロライナ
ペンシルベニア

※アリゾナ州はFOXニュースとAP通信がバイデン氏勝利を伝えたが、CNNやNBCニュースなどは勝者が未確定としている。

※※ネブラスカ州は勝者総取り方式を採用しておらず、選挙人5人のうち4人はトランプ氏、1人はバイデン氏が獲得。

※※※メーン州も勝者総取り方式を採用しておらず、選挙人4人のうち3人はバイデン氏、1人はトランプ氏が獲得。

(c)AFP