【10月4日 AFP】米国競馬のG1レース、第145回プリークネス・ステークス(145th Preakness Stakes、3歳、ダート約1900メートル)が3日、米メリーランド州ボルティモア(Baltimore)のピムリコ競馬場(Pimlico Race Course)で開催され、ロビー・アルバラード(Robby Albarado)騎手騎乗のスイススカイダイバー(Swiss Skydiver)がオーセンティック(Authentic)とのスリリングな直線勝負を制し、大会史上6頭目の優勝牝馬となった。

 レースは序盤、大会最多8勝目を目指すボブ・バファート(Bob Baffert)厩舎(きゅうしゃ)のサウザンドワーズ(Thousand Words)とオーセンティックが先頭を争ったが、ケニー・マクピーク(Kenny McPeek)厩舎のスイススカイダイバーはわずかに先頭に立って最終コーナーを迎えた。

 最後の直線ではオーセンティックとの2頭で後続を一気に引き離す中、オッズ12倍のスイススカイダイバーがケンタッキーダービー(146th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)を制したジョニー・ヴェラスケス(Johnny Velazquez)騎手騎乗のオーセンティックとの激しい争いに勝利し、僅差で先に入線した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、通常5月の第1土曜日のケンタッキーダービーから始まる米国クラシック三冠は、今季は6月20日の第152回ベルモント・ステークス(152nd Belmont Stakes、3歳、ダート約1800メートル)で幕を開け、9月のケンタッキーダービーを経て、このプリークネス・ステークスが最終戦だった。

 感染拡大は現在も続いており、普段は10万人のファンが歓声を上げるピムリコ競馬場はオーナーと調教師、作業員以外に人の姿はなかった。(c)AFP