映画『ゴッドファーザー』に「よりふさわしい」結末、新版最終章を12月公開
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【9月4日 AFP】米パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)は3日、フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)監督自ら再編集した『ゴッドファーザーPART III(The Godfather: Part III)』の新版を12月に公開すると発表した。
【写真】1993年1月と2017年1月に撮影されたアル・パチーノ
マフィアのコルレオーネ(Corleone)一家の繁栄と没落を描いた3部作のうち、第1部と第2部はハリウッド(Hollywood)史における最高傑作に名を連ねるが、完結編の第3部の評価はあまり高くない。
パラマウントによると新版の第3部は、コッポラ監督と脚本家マリオ・プーゾ(Mario Puzo)氏が構想していた「本来の完結編」を実現したもの。コッポラ氏は「新しい完結編のため、新たな導入部と結末を制作し、一部のシーンやショットの順番や音楽の流れるタイミングを再構成した」と、AFPの取材に文書で回答した。
「これらの変更に加えて映像と音も修復し、私にとっては『ゴッドファーザー(The Godfather)』『ゴッドファーザーPART II(The Godfather: Part II)』に次ぐ完結編として、よりふさわしい作品となった」(コッポラ氏)
新版のタイトルは『Mario Puzo's The Godfather, Coda: The Death of Michael Corleone(原題:マリオ・プーゾのゴッドファーザー、最終章:マイケル・コルレオーネの死)』。第3部公開から30周年を迎える12月に期間・劇場限定で公開され、その後ストリーミング公開される。
コッポラ氏は、新版について「(脚本の)マリオと私が付けたかった題名と、『ゴッドファーザーPART III』のため練っていた本来の構想を尊重したもの」だと述べている。
新版制作にあたり、6か月かけてオリジナル版のフィルムと未公開映像のフィルムを「忍耐強く、1コマずつ修復」する作業が行われたが、オリジナルのネガの傷や汚れの修復作業は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって中断を余儀なくされ、リモート作業で完成にこぎつけたという。(c)AFP