スナップ、トランプ氏投稿を制限 「人種めぐる暴力」扇動で
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【6月4日 AFP】写真・動画共有アプリ「スナップチャット(Snapchat)」は3日、「人種をめぐる暴力」を扇動するとして、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の投稿をお勧めコンテンツのプラットフォームに表示することを停止した。
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スナップチャットはAFPの取材に対し、スナップチャット上のお勧めコンテンツを表示するプラットフォーム「ディスカバー(Discover)」上に「トランプ大統領のコンテンツを奨励していない」と回答。「人種をめぐる暴力や不公正を扇動する人物の声をディスカバー上で無料で奨励して増幅させることはしない」と説明した。
これに先立ち、米交流サイト(SNS)大手ツイッター(Twitter)は、暴力を助長するとの理由からトランプ氏の投稿を非表示にするという異例の対応を取っていた。一方ライバルのフェイスブック(Facebook)は、誤ったあるいは扇動的という理由でトランプ氏の投稿を制限することを拒否。この決定で同社は混乱に陥っている。
スナップチャットの今回の方針はこの週末に決まった。スナップチャットを運営する米スナップ(Snap)最高経営責任者(CEO)のエバン・スピーゲル(Evan Spiegel)氏は先週末、従業員宛てに長文のメモを送付。自身が目にしている、米国に長らく残る人種による不公正と暴力とみられる事態を批判した。
米北部ミネソタ州で黒人男性が白人警察官に拘束され死亡した事件を受け、これに対する激しい怒りに企業が立場を表明する中、スピーゲル氏はメモの中で「悪と非行を前にして沈黙を続けるたびに、われわれは悪事を働く者を支持することになる」と表明した。(c)AFP