伊の元五輪陸上選手が新型コロナで死去、56歳 数日前には父も
発信地:ミラノ/イタリア
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【4月9日 AFP】イタリア陸上競技連盟(FIDAL)は8日、五輪で2度の入賞を誇り、欧州室内選手権(European Athletics Indoor Championships)の元王者でもあるドナト・サビア(Donato Sabia)氏が、新型コロナウイルス感染のため56歳で亡くなったと発表した。数日前にはサビア氏の父も新型ウイルスで命を落としていた。
サビア氏は1984年にスウェーデン・イエーテボリ(Gothenburg)で開催された欧州室内選手権の男子800メートルで金メダルを獲得し、同年のロサンゼルス五輪と1988年のソウル五輪の同種目でもそれぞれ5位と7位に入った。
サビア氏はここ数日、イタリア南部バジリカータ(Basilicata)州にある故郷ポテンツァ(Potenza)の病院で集中治療室(ICU)に入っていた。
イタリア連盟のアルフィオ・ジョミ(Alfio Giomi)会長は、数日前にはサビア氏の父も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で亡くなっていたことを明かし、「悲劇中の悲劇。ドナトは誰もが愛さずにはいられない存在だった」とコメントした。
イタリアでは新型コロナウイルスによって1万7000人以上が亡くなっており、バジリカータ州での死者はサビア氏で15人目となった。(c)AFP