トイレ紙めぐってけんか、警察がテーザー銃で鎮圧 豪
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【3月5日 AFP】新型コロナウイルス感染拡大への懸念からパニック買いの動きが加速する中、オーストラリアではトイレットペーパーをめぐるけんかを発端に、男が警察にスタンガンの一種のテーザー銃で撃たれるという事態が起きた。
豪警察が5日に明らかにしたところによると、事件があったのはシドニーから北に車で約4時間のところに位置するニューサウスウェールズ(New South Wales)州タムワース(Tamworth)。店で発生したトイレットペーパーをめぐるいさかいで、男は激しくののしるなどしたほか、客と店員に対して暴力を振るったため、警察に通報があったという。
オーストラリアでも新型ウイルスに対する懸念から、手指用の消毒剤やマスクなどの買い占めが起きている。4日夜にはブリスベン(Brisbane)でトラックが炎上する事故が発生し、トラックにトイレットペーパーが積まれていたことから、品不足への懸念にさらに拍車が掛かることになった。
だが、スーパーや製造会社は需要に応えるために出荷を増やしているとし、落ち着くよう呼び掛けている。
またダーウィン(Darwin)の地元日刊紙NTニュース(NT News)は、最悪の事態が発生した時のためにと自紙の数ページを空白にし、トイレットペーパーをめぐる騒動を皮肉った。
NTニュースの1面には「緊急時に使用できるよう、便利な切り取り線が付いた特別仕様の8ページを用意した」と書かれていた。(c)AFP