【2月11日 AFP】イラク首都バグダッドで、過去100年で2度目となる雪が観測され、11日朝には市民がわれ先にと、雪化粧した市内で雪合戦をしたり写真撮影をしたりする姿が見られた。

 バグダッドで前回雪が観測されたのは2008年。だがその時は短時間のみぞれだった。それ以前には1世紀もの間、同市で雪が観測されたことはなく、子どもから高齢者まで、バグダッドで雪が降るのを見るのはこれが初めてと口をそろえた。

 同市の象徴的なヤシの木も白い雪で縁取られ、中心部の反政府デモの拠点になっているタハリール広場(Tahrir Square)のテント村に張られた防水シートにも雪が積もった。

 通勤途中の人々は車を止め、写真を撮ったり、雪合戦に興じたりした。

 気象当局はAFPに対し、「この寒波は欧州から来た」と説明。「厳しい寒気のため、降雪は12日まで続く可能性がある」と話している。

 バグダッド市民は寒さよりも暑さに慣れている。同市で記録された最高気温は51度で、近年これに近い気温が数度観測されている。(c)AFP