【2月5日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)でプレーするクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、昨年夏に韓国での親善試合に出場しなかったことで起こった騒動について、韓国の裁判所が4日、主催会社に対してファンへ賠償金を支払うよう命じた。

 この騒動では、ファン2人が試合を主催したファスタ(The Fasta)社を誇大広告で訴えていたが、聯合(Yonhap)ニュースによれば、仁川地方法院(Incheon District Court)がこの日、2人にそれぞれ37万1000ウォン(約3万4000円)を支払うよう会社に命じた。ロナウド本人や、ユベントスに対する命令は下されていない。

 2019年7月にソウルで行われたKリーグ・オールスター対ユベントスの親善試合では、ファスタ社がロナウドを前面に押し出した宣伝を打ち、プレーを生で見たいファンが多かったこともあって、チケットは一番高い席で40万ウォン(約3万7000円)の値段が付いていたにもかかわらず、発売開始3分足らずで全席完売していた。

 ところが実際の試合では、6万5000人の満員のファンが出場の準備をしろと叫ぶ中、ユベントスのスーパースターは最後までベンチを温めるだけに終わった。

 韓国のファンはこれに激怒し、お金のことばかり考えて約束を守らない行為を指して「ロナウドみたいなまね」というネット用語も生まれた。ポータルサイト最大手のネイバー(Naver)には「10分でも出ていたら、みんな満足して帰ったのに」というコメントも書き込まれている。(c)AFP