【11月26日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を制した南アフリカのチェスリン・コルビ(Cheslin Kolbe)は25日、フランスリーグ・トップ14の年間最優秀選手賞を受賞し、素晴らしいシーズンを締めくくった。表彰式では、2020年東京五輪の7人制ラグビーで金メダルを獲得することへ意欲を示した。

 今月行われたW杯決勝でウェブ・エリス・カップ(Webb Ellis Cup、W杯の優勝トロフィー)を掲げたコルビは、8月には南半球4か国対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2019)を制し、6月にもフランスリーグ・トップ14のスタッド・トゥールーザン(Stade Toulousain)のリーグ優勝に貢献していた。

 26歳のコルビは仏パリで開かれた表彰式の後、「何としても達成したいことがあと二つある。ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2019-20 European Rugby Champions Cup)での優勝と、南アフリカ代表として五輪の金メダルを獲得することだ」と語った。

「これからも必死に練習に取り組む。そして、その扉が開くなりチャンスが回ってくるなりしたら、必ずどんな機会にも対応できるようにする」

 リオデジャネイロ五輪の7人制ラグビーで、南アフリカの銅メダル獲得に貢献した実績を持つコルビは、7人制への復帰に関して、ブリッツボッカ(Blitzbokke、7人制ラグビー南アフリカ代表の愛称)のニール・パウエル(Neil Powell)ヘッドコーチ(HC)らにはまだ話していないという。

「南アフリカラグビー協会(SARU)とは、まだ直接話し合っていない。ぜひとも(7人制の)一員になりたい」「五輪はもう一つのビッグイベントだ。ラグビーやスポーツ界にとって、最大の舞台の一つだろう」

 2017年にトゥールーザンに加入したコルビは、今季のリーグ戦で16試合に出場して6トライを記録し、史上最多記録を更新する通算20回目のブークリェ・ド・ブレニュス(Bouclier de Brennus、トップ14の優勝トロフィー)獲得に貢献した。

「素晴らしいシーズンだった。自分だけでなく所属クラブや母国にとってもね。1年間でトップ14、ザ・ラグビーチャンピオンシップ、そしてW杯を制覇したなんて、本当に恵まれている」「これはチームメート全員がいなければ成し遂げられなかった。彼らがウインガーとしてトライを決めるチャンスをつくってくれなかったら僕は今この場にいなかっただろう。だから彼ら全員のおかげだと思う」 (c)AFP