【9月30日 AFP】イタリア南部シチリア(Sicily)島で大麻草を栽培していたなどとして逮捕された著名シェフ(50)が、現代料理の「新たな味」の探究に大麻を使っていたと主張している。イタリアのメディアが28日、報じた。

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 逮捕されたのはシチリアの著名シェフ、カルメロ・キアラモンテ(Carmelo Chiaramonte)容疑者。エトナ山(Mount Etna)の麓の村トレカスターニ(Trecastagni)にある同容疑者の自宅で、高さ2メートルの大麻草2本と、インド大麻の花の部分500グラムが見つかった。さらにマリフアナの風味が付けられたワイン、オリーブ、コーヒー、マグロも発見された。

 釈放されて裁判を待つキアラモンテ容疑者は警察に対し、自分は「第3000年紀キュイジーヌの農業食品コンサルタント」で、「新たな味を研究していた」と述べたという。

 キアラモンテ容疑者は、エトナ山の近くにある港町カターニア(Catania)にあるカターネパレスホテル(Katane Palace Hotel) で料理を提供していることで知られている。

 さらにテレビの料理番組の司会でも名を上げており、「背徳のレシピと情欲をそそる食べ物」という番組では「料理人は麻薬常習者で錬金術師なのだ」と語ったと新聞で報道されている。(c)AFP