「ダウントン・アビー」の城館に世界のファン集結、映画公開を前に
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【9月9日 AFP】英人気テレビドラマ「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」の映画版公開を控える中、羽根飾りの付いた帽子や三つぞろいのスーツなど、1920年代のファッションに身を包んだファンたちが世界各地からロケ地であるハイクレア城(Highclere Castle)に集まった。
1912年に起きた豪華客船タイタニック(Titanic)号の沈没で幕を開け、1925年後半までを描いた「ダウントン・アビー」の放映により、館を訪れる観光客数は年間9万人へと2倍超に膨れ上がった。
空前の人気を誇ったテレビドラマの世界を大きなスクリーンで楽しめる映画版は、ロンドンのレスタースクエア(Leicester Square)で9日にプレミア上映が行われた後、13日に英国で公開されるのを皮切りに、世界各地で順次公開される。映画版は1927年の設定で、英国王ジョージ5世(King George V)とメアリー王妃(Queen Mary)の訪問を待ち受けるクローリー(Crawley)家が描かれる。
映画公開を控えた今週末、英バークシャー(Berkshire)州にあるハイクレア城では、映画制作会社が主催する特別イベントが開かれた。米カリフォルニア州から訪れた70歳のファンは、館内の部屋や廊下を称賛し、「以前から自分がいたところみたいに身近に感じる」と語った。
英国に留学中という25歳の中国人の女性ファンは、中国でも自分たちの年代なら「ダウントン・アビー」は誰もが知っていると語った。
■現在はカナーボン伯爵夫妻の居城
クローリー家の邸宅として登場した19世紀の館ハイクレア城には現在、8代目カナーボン伯爵(8th Earl of Carnarvon)であるジョージ・ハーバート(George Herbert)氏とフィオナ伯爵夫人(Lady Fiona Carnarvon)が暮らしている。
AFPの取材に応じた同伯爵によれば、部屋数が約200もある館とヒツジが約3000頭もいる敷地の維持には、詳細を明らかにしなかったものの莫大(ばくだい)な費用がかかるそうだ。以前は料理人16人、庭師20人を雇っていたが、現在はそれぞれ4人だという。(c)AFP / Pauline FROISSART