韓国議員に非難殺到 出産未経験の女性教授を「義務果たさず」と批判し
このニュースをシェア
【9月2日 AFP】韓国の国会議員が2日、公正取引委員長に指名された女性の経済学教授に対し、出産経験がないことにより「国家に対する義務を果たしていない」と批判し、同議員に対する非難が殺到した。
【あわせて読みたい】被害者が責められる社会、韓国「#MeToo」火付け役女性の過酷な闘い
問題発言を行ったのは、野党・自由韓国党に所属する鄭甲潤(チョン・ガプユン、Jeong Kab-yoon)議員。50代で未婚の趙成旭(チョ・ソンウク、Joh Sung-wook)教授が子どもを産んでいないと批判すると、非難が巻き起こった。
聯合(Yonhap)ニュースによると、委員長の任命に関する公聴会で「教授はいまだに独身らしいが、韓国最大の問題は(女性が)出産していないことだ」と指摘。「素晴らしい履歴書をお持ちのようだが、国家に対する義務を果たしてほしい」と述べた。
これに対し、趙氏は困惑の表情を浮かべたように見えたものの、反応を示さなかった。
韓国では、女性1人が生涯に産むと見込まれる子どもの数を示す合計特殊出生率が、昨年0.98に低下。安定した人口の維持に必要とされる2.1を大きく下回っている。(c)AFP