禁煙政策推進したウルグアイ大統領、肺がんで治療
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【8月26日 AFP】禁煙政策を推進してきた南米ウルグアイのタバレ・バスケス(Tabare Vazquez)大統領(79)が、肺にできた悪性腫瘍で治療を受けていることがわかった。大統領府が23日、明らかにした。
がん専門医でもあるバスケス大統領は今月中旬、定期健診で腫瘍が見つかり、がんである可能性が高いと発表していた。
大統領府は23日、診断の結果として、「悪性腫瘍があることが確認された」と発表。治療期間中に大統領が辞任する可能性については明らかにしなかった。
中道左派の与党連合「拡大戦線(Frente Amplio)」を率いるバスケス氏は、2005年に大統領に就任。1期5年の任期を終えた後、2015年に再び大統領に就任し、任期は2020年3月まで。
ウルグアイは2006年、ラテンアメリカ諸国としては初めて、屋内の公共の場での喫煙を法律で禁止した。
バスケス氏はたばこ増税に加え、たばこメーカーが一つのブランドで多品種のたばこを販売できないようにする規制を設けたほか、健康に関する警告の絵がたばこのパッケージの面積の80%を占めるよう義務付ける画期的な法律を導入した。(c)AFP