【8月23日 AFP】中国サッカー協会(CFA)は23日、外国人選手9人が帰化を申請中であると公表した。2022年に2度目のW杯(World Cup 2022)出場を目指す中で、代表メンバーのほとんどが外国人選手で構成される可能性もある。

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 来月行われるモルディブとのW杯アジア2次予選を控え、中国は代表メンバーにブラジル出身のエウケソン(Elkeson)を招集。中国に全くルーツを持たない選手が代表に選出される初めてのケースとなった。

 またモルディブ戦では、30歳のエウケソンの他にも、中国人の母親を持つ英国生まれのニコ・イェナリス(Nico Yennaris)が、代表として3度目の出場を果たす可能性がある。

 国営新華社(Xinhua)通信は、22日にCFAの会長に就任したばかりの陳戌源(Xuyuan Chen)氏の話として、「われわれはカタール(2022年W杯)に行きたい」「帰化選手は代表チームの短期目標を達成する手助けとなるだろう」と伝えた。

「現在までのところ、中国にルーツを持つか否かにかかわらず、国内のクラブでプレーする合計9人の帰化選手がCFAに登録している。その一部に関しては、現在も帰化申請の途中となっている」

 陳氏は、2022年大会の出場権獲得へ向け、今後も帰化選手が増えていくとの見解を示しつつ、「とはいえ、これがCFAの長期方針というつもりは一切なく、その人数は限られるだろう」と話したと伝えられた。

 中国ではその他にも、同国スーパーリーグ(1部)でプレーするブラジル人アタッカー数人に加え、英国出身のDFティアス・ブラウニング(Tyias Browning)も帰化を予定しているという。

 中国にルーツを持たない外国人選手にパスポートを与える動きに関しては、ファンの意見が二つに分かれている。代表を率いるマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督を支援するためにCFAはあらゆる手を尽くすべきだとする声もあれば、人口約14億人の中国なら11人の代表選手は簡単に見つかるとの声も上がっている。(c)AFP