カメルーン沖船襲撃、拉致されたのは中国人ではなくフィリピン人
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【8月19日 AFP】カメルーン沖のギニア湾(Gulf of Guinea)で先週15日に船2隻が襲撃され、うち1隻から中国人9人が拉致されたと当初報じられた事件で、AFPが18日に確認した当局の公文書によると、拉致された9人はフィリピン人であったことが分かった。
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カメルーンのドゥアラ(Douala)港でAFPの取材に応じた当局者は16日、2隻から中国人乗組員9人とウクライナ人8人の合わせて17人が拉致されたと話していた。
しかし港湾当局の文書によると、実際はフィリピン人9人がギリシャ籍の船から拉致され、もう一方のドイツ籍の船からはロシア人3人、フィリピン人4人、ウクライナ人1人が拉致された。
国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)のノエル・チュン(Noel Choong)情報局長は、拉致された人の数については認めたものの、ドイツ籍の船から拉致された人の国籍については明確でないとしている。
ロシア・モスクワのメディアは同外務省の話として、拉致被害者のうち3人はロシア人だと報じている。(c)AFP