ソマリア南部でホテル襲撃、政治家ら7人死亡 過激派が犯行声明
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【7月13日 AFP】ソマリア南部のホテルで12日、自爆攻撃と銃撃があり、少なくとも7人が死亡した。治安当局が明らかにした。この攻撃について、イスラム過激派武装勢力「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」が犯行声明を出した。
当局によると、襲撃を受けたのは港町キスマユ(Kismayo)中心部にある人気ホテル「メディナ・ホテル(Medina Hotel)」。自爆犯は爆発物を積んだ車でホテルに突っ込み、その後、重武装した集団がホテル内に入って銃撃を開始した。
ソマリアでは国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のアルシャバーブによる襲撃事件が相次いでいる。
治安当局者は地方政府の元高官と議員を含む7人の死亡を確認したと明かし、「攻撃はまだ終わっておらず、死者数は増える可能性がある」と述べた。
目撃者によると、犠牲者には著名なソーシャルメディアの活動家とその夫、地元記者も含まれているという。
別の治安当局者は「銃を持った複数の男らが(ホテルの)中に入ってきて銃で撃ち始めたが、治安部隊が即時に応戦し、建物内のテロリストらと銃撃戦になった」と説明した。
犯行声明を出したアルシャバーブは、「聖戦士たちは、背教者であるジュバランド(Jubaland)の行政当局者らが宿泊するホテルで殉教攻撃を行った」と述べた。ジュバランドはキスマユを主要都市とする南部の自治区。
複数の情報筋によると、ホテルの宿泊客の多くは地方選挙を控えて滞在していた政治家や貿易業者らだった。(c)AFP