スーダン軍事評議会、クーデター未遂で将校ら16人逮捕 首謀者を捜索
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【7月12日 AFP】スーダン暫定軍事評議会は11日深夜、クーデターを阻止し、軍と情報機関の将校12人と兵士4人を逮捕したと発表した。同評議会のジャマル・オマル(Jamal Omar)大将が国営テレビの生中継で明らかにした。
同国では4月、長期にわたり政権を握っていたオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領(当時)に対する大衆抗議運動を受け、軍が同大統領を解任した。
その後、暫定統治を担う軍事評議会と民政移管を求めるデモ隊の対立が発生。評議会とデモを主導する自由・変革同盟(Alliance for Freedom and Change)は先週、政治的な行き詰まりに終止符を打つため新たな統治機構の設置に向けて合意を達成した。
オマル氏は、12人中5人は退役将校だとしたほか、治安部隊が首謀者を捜索していると説明。一方、逮捕があった日時は明らかにしなかった。
同氏はクーデター未遂について「スーダン国民の要求の実現に向けた道を開くため達成された、暫定軍事評議会と自由・変革同盟による合意を阻止する試み」だと非難した。
軍事評議会の法律顧問団とデモ隊指導部は11日、首都ハルツームの高級ホテルで合意内容の詳細を話し合っていた。(c)AFP/Abdelmoneim ABU IDRIS ALI