【7月5日 AFP】チュニジアの沿岸警備隊の4日までの発表によると、移民らを乗せリビアからイタリアに向かっていたボートがチュニジア沖の地中海で転覆し、4人が救助されたものの82人の行方が分からなくなっている。

 生存者の一人であるマリ出身の青年によると、ボートが転覆したのは1日。エンジンから出火もあったという。青年はボートの残骸にしがみついて2日間漂流し、救助された。

 青年はAFPの取材に対し、「浸水が始まり、乗っていた人たちはおびえていた。海に落ちた人もいた」と語った。

 青年によると乗っていたのはギニア、コートジボワール、マリ、ブルキナファソ出身者たちで、行方不明になっている人には妊婦や幼児連れを含む女性4人も含まれている。

 ボートはリビアの首都トリポリ西郊のズワーラ(Zuwara)を出航した後、わずか数時間で浸水。パニックになった人々がボートの片側に押し寄せ、転覆したという。(c)AFP