スーダン、狙撃されデモ参加者5人死亡 流血の強制排除後初の大規模デモ
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【7月1日 AFP】スーダン各地で先月30日、暫定軍事評議会の統治に反対する数万人の抗議デモが行われた。デモ隊に近い医師委員会によると、デモ参加者が狙撃されて北部の都市アトバラ(Atbara)で1人、首都ハルツームに隣接するオムドゥルマン(Omdurman)市で4人の計5人が死亡した。
今回のデモは、先月3日に首都の軍本部前に座り込んでいたデモ隊が強制排除され多数の死傷者が出た後としては初の大規模デモ。医師委員会は、死亡した5人の他に数人が重傷を負い首都ハルツームおよび各地の病院で手当てを受けていると発表した。医師委員会は、狙撃したのは「軍事評議会の民兵」だとしている。
これに先立つ同日、トップの軍司令官は文民政権を求めるハルツームの大規模デモで、少なくとも5人の民間人と準軍事組織「即応支援隊(Rapid Support Forces)」の3人が狙撃手に撃たれたと発表していた。
即応支援隊司令官も兼務する暫定軍事評議会のモハメド・ハムダン・ダガロ(Mohamed Hamdan Dagalo)副議長は「狙撃手らが人に対して発砲しており、即応支援隊員3人と民間人5人ないし6人が撃たれた」と語った。
ダガロ氏は国営テレビで放送されたハルツーム郊外での集会の演説で「危険な状況にしようと潜入した者がいる」と非難した。
国営スーダン通信(SUNA)は30日夜、保健省高官の話として、デモで7人が死亡したと報じたが、死亡した人の身元や死亡した状況は明らかにしていない。(c)AFP