【5月22日 AFP】(更新)ローマ法王庁(バチカン)は22日、中央アフリカの村で少女らに縫い物を教えていたフランス系スペイン人の修道女(77)が惨殺されたと発表した。

 法王庁の報道サイト、バチカン・ニュース(Vatican News)は、被害者の遺体は20日早朝、頭部を切断された状態で発見されたと報じた。

 同サイトによると、「19日から20日かけての夜半に複数の襲撃犯が修道女の部屋に侵入し、修道女が少女らのために運営している施設に被害者を連れて行き、そこで斬首した」という。

 さらに、「この殺人事件は臓器売買が絡んでいる可能性がある」とする現地自治体議員の話も伝えている。

 ただこの修道女と同じスペイン・ブルゴス(Burgos)教区から中央アフリカへ渡った司教は、「首を切られて殺されていたが、頭部が完全に切断されていたわけではない」と話していると、同教区の関係者がAFPに明かしている。

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)は22日、「貧者に仕えることでイエス(Jesus Christ)に人生をささげた」女性がこのように殺害されたことは「残酷だ」と述べ、被害者に哀悼の意を表した。(c)AFP