数字で見る第72回カンヌ国際映画祭
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【5月15日 AFP】南仏カンヌ(Cannes)で14日に開幕した第72回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)。作品上映、スター、インタビュー、パーティーでにぎわう12日間の映画祭にまつわるいくつかの数字を紹介する。
■276分
フィリピン人監督ラヴ・ディアス(Lav Diaz)氏による今年の最長作品『Ang Hupa(原題)』の上映時間。この作品は、『アデル、ブルーは熱い色(Blue is the Warmest Colour)』でコンペティション部門最高賞パルムドール(Palme d'Or)を受賞したアブデラティフ・ケシシュ(Abdellatif Kechiche)監督の3部作の2作目『Mektoub My Love: Intermezzo(原題)』をわずかに上回っている。
だが、両作品ともカンヌ史上最長映画であるケン・バーンズ(Ken Burns)監督による第2次大戦(World War II)を描いた超大作ドキュメンタリーの14時間にはまったく及ばない。
■0回
カンヌ映画祭の常連であるスペイン人監督ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)氏のパルムドール受賞回数。2017年に審査員長を務めたアルモドバル監督は、最良の映画が必ずしも受賞するとは限らないと主張して自らを慰めている。今年の映画祭開催前日には、「私が審査員長だった年でさえ、賛同できない賞があった」と語った。アントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)とペネロペ・クルス(Penelope Cruz)主演の『Pain & Glory(原題)』で、今年こそ栄光を勝ち取りたいと望んでいる。
■19枚
パルムドールのトロフィー「黄金のシュロ」の葉の数。約2万ユーロ(約246万円)相当といわれる18金のトロフィーは、スイスの高級ジュエリーブランド「ショパール(Chopard)」が制作している。
■24 段
主なコンペティション作品が上映されるメイン会場「パレ・デ・フェスティバル(Palais des Festivals)」のレッドカーペットが敷かれた階段の数。
■1770メートル
レッドカーペットの長さ。コンペティション作品の上映ごとに新しいカーペットが敷かれる。
■4万人
映画祭会場入りが公式に認められた人の数。うち約4500人がジャーナリスト。
■500人
メイン会場に配置される警備員の数。このほかに数百人の警官、兵士、憲兵隊が周辺地域の警備にあたる。
■2000万ユーロ(約24億5700万円)
映画祭の予算額。半分はフランス国民の税金、残り半分はスポンサー企業から。
■62作品
今年の映画祭で上映されるオフィシャル・セレクション作品の本数。25か国62作品のうち21作品がパルムドールを競う。これ以外にも数百本の作品が他部門や見本市で上映される。
■20万人超
映画祭開催中にカンヌに集まる人の数。普段の人口は7万4000人。
■468台
監視カメラの数。メイン会場建物と海岸沿いのクロワゼット大通り(Promenade de la Croisette)を1日24時間撮影している。
■1万3000人
カンヌ映画祭に併設されている映画見本市の来場者数。映画祭のメイン会場内と一部海岸沿いで開催される見本市には、映画製作会社、監督、配信会社などが集まる。(c)AFP/Fiachra GIBBONS