【5月11日 AFP】南アフリカで8日に実施された総選挙で、シリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領(66)率いる与党アフリカ民族会議(ANC)が単独過半数を維持することが確実となった。ただ、アパルトヘイト(人種隔離政策)終結後、1994年に行われた初の全人種選挙で故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領が勝利に導いて以来、同党で最も低い得票率となる見通し。

 選挙管理委員会が10日に発表した結果によると、開票率95%となった同日午後4時15分(日本時間午後11時15分)時点で、ANCは得票率57.73%で過半数の維持が確実となった。公式最終結果は11日に発表される予定。

 ANCは昨年、9年にわたって政権を率いながら汚職疑惑にまみれ、景気低迷からの脱却ができなかったジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)前大統領を退任に追い込み、ラマポーザ氏が後任に就任した。

 今回の選挙結果について政治評論家からは「ANCはチャンスを与えられた」「党が生まれ変わるチャンスだ」との声が上がった。(c)AFP/Susan NJANJI