【4月25日 AFP】中国は25日、台湾海峡(Taiwan Strait)を今月航行したフランス軍の艦船に警告を発していたことを明らかにするとともに、同国政府に対し、今回の動きについて正式に抗議を申し入れたと発表した。

 中国国防省は、フランス軍艦が今月7日に「中国の領海に違法に入った」としている。

 中国政府は、独自の政府と民主主義制度を持つ台湾について、統一を果たすべき自国の領土とみなしている。

 中国国防省の任国強(Ren Guoqiang)報道官は、月例の記者会見で船を特定することはなかったものの、中国海軍創設70周年を記念して今週行われた国際観艦式に参加予定だった仏フリゲート艦「バンデミエール(Vendemiaire)」が姿を見せておらず、いずれの国もそれについて説明していない。

 中国が正式に抗議したことを認めた後、フランスのフロランス・パルリ(Florence Parly)国防相の側近は、「(仏)海軍は、事故も反応もなく、台湾海峡を年に1回程度航行している」と述べた。

 米軍艦は同海峡で「航行の自由」作戦を定期的に実施しており、中国側は毎回怒りを見せている。しかし欧州諸国が同様の作戦を展開するのはまれ。(c)AFP