【3月28日 AFP】不祥事が頻発する中国の市民マラソン大会でまたしても珍事が発生し、レース中に自転車を使用した女性が競技から永久追放された。

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 孟(Meng)という名字の女性は、24日に江蘇(Jiangsu)省東部で開催された徐州国際マラソン(Xuzhou International Marathon)で、何食わぬ顔で緑色の自転車に乗っているところをカメラに撮られた。

 中国陸上競技協会(CAA)から追加処分を受ける可能性があるこの女性は、大会係員に自転車から降りるよう指示されたが、その後再び自転車に乗ったという。ゼッケン番号D2113のこの女性は、5時間38分36秒でゴールしたが、成績抹消の処分を受けている。

 大会組織委員会は、「ある職員が彼女を見つけて制止しましたが、その参加者は再び自転車に乗りました」と発表。この女性は今後マラソン大会への出場が禁止されるとした。

 中国ではマラソンがブームとなっているが、これまでにも数々の問題が発覚している。

 昨年11月に深セン(Shenzhen)で開催されたハーフマラソンでは、250人以上のランナーが近道をするなどの不正を働いた。また、同月に蘇州(Suzhou)で開催された大会では、優勝争いをしていた何引麗(He Yinli)選手にボランティアが国旗を渡そうとコースに乱入し、愛国心をめぐる議論を呼んだ。

 中国国内で開催されたマラソンやハーフマラソン、その他のランニングイベントは2011年には22件だったのに対し、近年急増して昨年は1100件近くに上っているという。(c)AFP