IS掃討へ最終攻勢、シリア部隊が作戦開始
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【3月2日 AFP】(更新)シリアで活動するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は1日、同国東部にあるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」最後の拠点への最終攻勢を開始した。SDF報道官が明らかにした。
SDFは昨年9月以降、IS最後の拠点に対し進攻を続けており、現在はISの残党数百人が0.5平方キロ未満の地区に残るのみとなっている。SDFのムスタファ・バリ(Mustafa Bali)報道官は「ISIS(ISの別称)最後のとりでの一掃作戦がつい先ごろ始まった」と述べた。
SDFは1日、ISが樹立を宣言した「カリフ制国家」消滅の地となりつつあるバグズ(Baghouz)村から、人々をトラック6台で避難させた。バリ氏によると、避難させられる住民はこれが最後で、村内に残っているのはIS戦闘員のみだという。
一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はこの前日、再び見切り発車をして対IS戦での勝利を宣言していた。トランプ氏は2月28日、ベトナムからの帰途で立ち寄った米アラスカ州で、軍人らを前に「制圧した。シリアのカリフ制国家(の制圧状況)について、90%だとか、92%と聞かされ続けてきただろうが、今は100%だ。制圧した」と話した。(c)AFP