【2月28日 AFP】シンガポール航空(Singapore Airlines)は28日、ニュージーランド・ウェリントン発オーストラリア・メルボルン行きの便に搭乗した乗客から、機内食に人の歯とみられるものが入っていたとの苦情を受け、謝罪するとともに調査を開始したと発表した。

 同社に苦情を寄せたのは、26日の同便に搭乗したオーストラリア人男性。機内食として出された米料理を食べた際、固い音が聞こえ口に含んだものを吐き出すと、奥歯のようなものが見つかったという。

「あれは一点の疑いもなく歯だった」と振り返った男性は後にシンガポール航空から、同社の免税品の購入に使える商品券を受け取ったと明かしている。

 同社は28日になって声明を出し、乗客の一人が機内食に「異物とみられるもの」を発見したことを認めた。男性に不快な経験をさせ、迷惑を掛けたことを謝罪した上で、調査の開始を発表した。問題の物体については、その正体を突き止めるため分析が行われるとしている。

 シンガポール航空は先週にも、機内の座席後部にカメラが取り付けられているのを発見した乗客が、その写真をソーシャルメディアに投稿し、非難の的となったばかり。カメラについて同社は、撮影できないよう機能を無効にしていたと釈明している。(c)AFP