ノルディック世界選手権に激震、ドーピングで選手ら9人逮捕
発信地:ウィーン/オーストリア
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【2月28日 AFP】オーストリアの警察当局は27日、ドーピングに関与した疑いのあるネットワークを摘発するため、ノルディックスキー世界選手権(FIS Nordic World Ski Championships 2019)が開催されている同国ゼーフェルト(Seefeld)などで捜索を行い、選手5人を含む9人を逮捕した。大会に激震が走っている。
オーストリアの警察はドイツの当局と協力し、ドーピングネットワークを摘発するため、両国の計16か所を捜索。オーストリアスキー連盟(OSV)の関係者がオーストリア放送(ORF)に明かしたところによると、逮捕された選手のうち2人は同国クロスカントリースキー男子のドミニク・バルダウフ(Dominik Baldauf)とマックス・ハウケ(Max Hauke)だという。
警察によると、他にカザフスタンの選手1人、エストニアの選手2人が逮捕された。警察の広報担当者は、逮捕された選手のうち一人は「行為の最中に捕まった」と明かし、記者会見で「腕に輸血装置をつけた状態で取り押さえれた」と述べた。
また、世界反ドーピング機関(WADA)は両国の警察に協力していると明かし、「WADAの情報・捜査部門は当局に情報を提供しているほか、他にも捜索過程で援助をしている」とコメント文を出した。(c)AFP/Jastinder KHERA