米フェデックス、宅配ロボットの試験運用を年内実施へ
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【2月28日 AFP】米運輸大手フェデックス(FedEx)は27日、小売店から地元の顧客に購入品を届ける自動宅配ロボット「セイムデー・ボット(SameDay Bot)」の運用試験を実施する計画を明らかにした。
フェデックスによると、車輪の付いた大きな容器を思わせる宅配ロボの試験運用は、本社のあるテネシー州メンフィス(Memphis)で、現地当局の最終承認を得てから年内に実施予定。最初の運用では、フェデックスの配送センター間の輸送も行われる。
電池式の宅配ロボは、歩行者や障害物を避けるためのセンサーを搭載。最高時速は16キロで、段差や縁石を乗り越えることもできるという。
フェデックスによると、小売り大手のウォルマート(Walmart)やターゲット(Target)、ファストフードチェーン大手ピザハット(Pizza Hut)などの短距離宅配のニーズを満たすため、ロボットを使用する可能性を模索している。
小売店業界では半径約5キロ以内に住む人が顧客になると言われており、こうしたオンデマンド宅配によって「地元に超特化」したサービスを提供する機会を生み出していくという。
米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)も今年1月、ワシントン州シアトル(Seattle)近郊で、クーラーボックスほどの大きさのロボットによる宅配を始めている。(c)AFP