【2月26日 AFP】携帯端末メーカー各社は、画面を折り畳める新型スマートフォンの発売を急いでいるが、専門家らは、こうした技術はまだ初歩的段階にあり、高価でもあるため、現段階で多数の消費者を獲得するのは難しいとの見方を示している。

 スマートフォン販売台数世界1位の韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は20日、業界大手としては初となる折り畳み式スマートフォン「Galaxy Fold」を発表。24日には、同世界2位の中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)が、類似の新型スマートフォン「Mate X」を発表した。

 Mate Xは、画面を外側にして折り畳むため、畳んだ状態でも画面を見ることができる。一方のGalaxy Foldは、画面を内側にして折り畳むため、閉じた状態では画面を見ることができない。

 Mate Xは今年半ばに2299ユーロ(約29万円)で販売開始となる予定で、発売時の価格が1980ドル(約22万円)のGalaxy Foldよりもさらに高額となる。

 この他、中国の小米科技(シャオミ、Xiaomi)や韓国のLGなどの家電各社も、折り畳み式スマートフォンの開発を行っていることを明らかにしている。

 ハイテクリサーチコンサルタント会社「CCS Insight」は、折り畳み式スマートフォンについて、2022年まではニッチな製品と位置づけられたままだろうと予想する。

 同社によれば、こうした端末には法外な価格は別として、太陽光の下で字が読みにくい、画面の折り目を保護する必要があるためかさばったデザインになる、などの問題があるという。