【2月25日 AFP】西アフリカのセネガルで24日、大統領選の第1回投票が行われ、現職マッキ・サル(Macky Sall)氏(56)の陣営が勝利宣言を行った。ただ、正式な集計はまだ出ておらず、主要な対立候補2人は結果発表を待つ姿勢を示している。

 投票締め切りから数時間後の25日午前0時(日本時間午前9時)、首都ダカールのサル大統領陣営の選挙本部で、モハメド・ブン・アブダラ・ディオンヌ(Mahammed Boun Abdallah Dionne)首相はサル大統領の得票率が「少なくとも57%」に達する見込みだと述べ、「再選を祝福しようと言える」結果だと主張した。集まった支持者からは歓声が上がった。

 これに先立ち本部には大統領本人も姿を見せたが、発言はなかった。

 各地域の正式な集計結果が出るのは26日以降で、遅くとも週末までには全土の結果が発表される見通し。

 一方、対立候補のイドリッサ・セク(Idrissa Seck)元首相と元税務署員のウスマン・ソンコ(Ousmane Sonko)議員は共同記者会見を開き、勝利宣言は時期尚早だと警告した。野党候補4人のうち、第2回投票に進める可能性のあるのはこの2人のみとみられている。
 
 今回の大統領選では、国民に人気のハリファ・サル(Khalifa Sall)前ダカール市長と、アブドゥラエ・ワッド(Abdoulaye Wade)前大統領の息子カリム・ワッド(Karim Wade)氏がサル大統領の有力対抗馬と目されていたが、汚職問題で有罪となり立候補が禁止された。(c)AFP/Anne-Sophie FAIVRE LE CADRE, Selim SAHEB ETTABA