NFL王者のオーナー、買春で訴追 ペイトリオッツのクラフト容疑者
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【2月23日 AFP】(更新)米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル(Super Bowl)」で今年優勝したニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のロバート・クラフト(Robert Kraft)オーナー(77)が22日、買春の罪で訴追された。米フロリダ州の警察が発表した。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の友人でもあるクラフト容疑者がオーナーを務めるペイトリオッツは、今月初めのスーパーボウルでロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)を破り、5シーズンで3度目となる優勝を手にしていた。
同州ジュピター(Jupiter)警察のダニエル・カー(Daniel Kerr)署長の発表によると、クラフト容疑者は違法マッサージ店に対する捜査に関連し訴追された。捜査ではクラフト容疑者を含む男25人が買春で訴追され、ここ数日間で行われた捜索で証拠品のビデオが押収されたという。
カー署長は、クラフト容疑者が同店を利用していたことについては「われわれも他の人々同様、深く衝撃を受けている」と語った。クラフト容疑者のスポークスパーソンは、同容疑者が違法行為に及んだとの疑いを否定したが、それ以上のコメントは控えた。
クラフト容疑者はマッサージ店「オーキッズ・オブ・アジア・デイ・スパ(Orchids of Asia Day Spa)」利用に関連した軽犯罪2件で訴追されたが、今のところ逮捕はされていない。警察によると約200人に逮捕状が出ており、その数は今後増えるとみられている。
今回の訴追は、8か月にわたる人身売買捜査の一環。この捜査でスパ5店舗が監視対象となり、10店舗が閉鎖された。検察当局によると、事件は中国とニューヨークとのつながりがあるとされる。
米経済誌フォーブス(Forbes)によると、クラフト容疑者の保有資産総額は66億ドル(約7300億円)で、米国の富豪400人を順位付けした同誌の2018年米長者番付では上位20%に入っている。
クラフト容疑者はトランプ氏が所有する高級リゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」を頻繁に利用している。トランプ大統領は、ペイトリオッツのスーパーボウル制覇の際、ツイッター(Twitter)で、クラフト容疑者やクオーターバックのトム・ブレイディ(Tom Brady)選手、ビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)の名前を挙げてペイトリオッツの勝利を祝福していた。(c)AFP