M・ジャクソンさんの遺産管理団体、性的虐待取り扱う映画めぐりテレビ局提訴
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【2月22日 AFP】2009年に薬物の過剰投与で死去した米人気歌手、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの遺産を管理する団体は21日、ジャクソンさんから幼い頃に性的虐待を受けたと男性2人が証言するドキュメンタリー映画を放映予定の米ケーブルテレビ局HBOに対し、1億ドル(約110億円)の賠償金を求める訴訟を起こした。
原告が問題としている映画は今年のサンダンス映画祭(Sundance Film Festival)でプレミア上映された『Leaving Neverland(原題)』。ロサンゼルス上位裁判所に起こされた訴えによると、過去にHBOはジャクソンさんの名誉を毀損(きそん)しないという契約を結んでおり、原告側は映画の上映がその契約に違反すると主張している。
同映画は2部構成、上映時間は4時間に及び、子どもの頃にジャクソンさんから性的虐待を受けたと証言する男性2人が登場する。放送予定は来月だが、HBOは予定通り放送する意向を示している。
ジャクソンさんの児童への性的虐待疑惑をめぐっては、2005年の裁判でジャクソンさんに無罪が言い渡されている一方、ジャクソンさんは1994年に別の裁判で和解金1500万ドル(約17億円)の支払いに応じている。(c)AFP