同性愛公表の黒人俳優殴打事件、自作自演か 虚偽通報容疑で訴追
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【2月21日 AFP】米シカゴ警察は20日、市内でヘイトクライム(憎悪犯罪)に巻き込まれたとうその通報をした疑いがあるとして、同性愛を公表している米黒人俳優ジャシー・スモレット(Jussie Smollett)容疑者(36)が検察に訴追されたと発表した。
米テレビドラマ「Empire 成功の代償(Empire)」で知られるスモレット容疑者は、先月29日にシカゴ中心部で覆面をした2人組に殴られ、「人種差別的で同性愛嫌悪を含んだ中傷」を浴びせられたとの被害届を警察に出していた。
しかしその後、数週間にわたる捜査の結果、被害者から容疑者となった。シカゴ警察の報道官によると、検察はスモレット容疑者を風紀紊乱(びんらん)行為と虚偽通報の疑いで訴追した。
スモレット容疑者は警察への通報で、2人組が漂白剤をかけて首にロープを巻き付け、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領のスローガン「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」の頭文字をもじった言葉を使って「ここはマガの国だ」と叫んだと主張。
しかし、報道によると事件をねつ造するために雇われたと警察に拘束された2人が供述し、捜査当局はスモレット容疑者の説明を不審に思うようになったという。
シカゴのニュース専門ラジオ放送局WBBMによると2人組は兄弟で、シカゴのスタジオに送られた自身宛ての脅迫状が注目を集めなかったことにスモレット容疑者が不満げだったと供述しているという。(c)AFP/Nova SAFO