体に銃弾25発 死亡の米ラッパー、警察の対応に批判
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【2月21日 AFP】米カリフォルニア州バレーホ(Vallejo)で今月、車内でうつむいていたラッパーの男性が警官に撃たれて死亡した問題で、顧問弁護士は20日、男性の遺体に25発前後の銃弾が撃ち込まれていたと明らかにした。
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ウィリー・ボー(Willie Bo)というステージネームで活動していたウィリー・マッコイ(Willie McCoy)さん(20)は6日、地元のファストフード店「タコベル(Taco Bell)」のドライブスルーで駐車中、警察に撃たれて死亡した。遺体安置所でマッコイさんの遺体を確認した弁護士のメリッサ・ノールド(Melissa Nold)氏はAFPに、マッコイさんは警官6人から顔や喉、胸、右耳、腕、肩を撃たれていたと述べ、警察の「行き過ぎた」対応だと批判した。
「これほどの力の行使を正当化できる証拠は見当たらないし、こんなに多く人を撃たなければいけない理由も考えられない」「まるで射撃訓練でもしたかのようだ」(ノールド氏)
ノールド氏の説明では、マッコイさんは当日、家族の家でレコーディングをしていて、夜遅くになってタコベルに行くことにしたという。
地元警察の発表によれば、タコベルの従業員から、ドライブスルーの専用道路にエンジンがかかったままメルセデス(Mercedes)が止まっていて、運転席に男性がうつむいて座っているとの通報があった。
駆け付けた警察は車内に銃があるのを発見。現場の状況を確認していると、マッコイさんが体を起こし、手を上げるように求めた指示に従わず拳銃に手を伸ばした。警官6人は「身の危険を感じ」、発砲したとしている。(c)AFP