豪、げっ歯類の一種の絶滅を宣言、気候変動で絶滅した初の哺乳類に
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【2月19日 AFP】オーストラリア政府は19日、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)に生息していたげっ歯動物の絶滅を公式に宣言した。人類が誘発した気候変動により絶滅した初の哺乳動物とみられる。
ネズミに似たブランブルケイ・メロミス(Bramble Cay melomys)は、豪最北部にある小さな砂の島にのみ生息することで知られていたが、10年ほど姿が目にされていなかった。
北東部クイーンズランド(Queensland)州の研究者らは、絶滅の主因は「ほぼ確実に」、サンゴ礁上にあり海抜の低い小島が過去10年間、繰り返し浸水し、生息地が劇的に減少したことだと結論付けた。
環境省は19日、ブランブルケイ・メロミスを「絶滅種」のリストへ公式に移行させたと発表。
今回の宣言は以前から予想されており、研究者らが2014年、広範囲にわたるブランブルケイ・メロミスの生息調査を実施したものの、生息の痕跡を見つけることができていなかった。
2016年に発表された研究によると、トレス海峡(Torres Strait)付近の海面上昇など気象に関する入手可能なデータは、「ブランブルケイ・メロミスの絶滅の主要因が、人類が誘発した気候変動にあることを指し示して」いるという。(c)AFP