豪のたった2頭のパンダ、中国返還へ 繁殖の成果上がらず
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【2月21日 東方新報】豪メディアの報道によると、アデレード(Adelaide)動物園にいるジャイアントパンダの「福妮(Fu Ni)」と「網網(Wang Wang)」はこのほど5回目の受胎に失敗し、今年中に中国に返還されることになった。中国国際放送局(CRI)が報じた。
福妮と網網は2009年にアデレード動物園に送られ、オーストラリアにいるたった2頭のパンダだ。動物園は昨年9月、メスの福妮に2回にわたって人工授精を行って受胎を試みた。その後、プロゲステロン受容体が低下し始めた。これは、妊娠したことの兆しか、偽妊娠かのどちらかだという。
同動物園のパンダ飼育員によると、偽妊娠の期間中、体内のホルモン変化や行動などは本当の妊娠状態とそっくりで、妊娠したかどうか判断するのは困難だという。結局、福妮は現在までに出産しなかったため、偽妊娠だったと判断された。
報道によると、オーストラリア政府は毎年、福妮と網網に約100万豪ドル(約7904万円)を費やし、パンダ館の隔離フェンスの建造費用だけでも800万豪ドル(約6億3230万円)かかっているという。同動物園の最高経営責任者は取材に対し、「パンダを迎えるために建造した専門施設やこれまで9年間の飼育経験は貴重なもので、今後のパンダ繁殖につながる得がたい参考になるだろう」との考えを示した。(c)東方新報/AFPBB News