中国、冷凍ギョーザからアフリカ豚コレラウイルス検出 数十万頭を殺処分
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【2月18日 AFP】中国の大手食品メーカー「三全食品(Sanquan Food)」は18日、自社製品の冷凍ギョーザからアフリカ豚コレラのウイルスが検出されたと発表した。
豚肉の消費量・生産量で世界1位の中国では昨年8月、初めてアフリカ豚コレラの発生が確認された。それ以降、感染拡大を阻止しようと当局が必死で対応に当たっており、豚数十万頭が殺処分されたほか、感染が確認された地域から豚を移動することを制限する措置も取られている。
河南(Henan)省を拠点とする三全食品は、隣接していない2省で冷凍ギョーザからアフリカ豚コレラウイルスが検出されたとの最近の報道を認めた。
感染の疑いがある製品は店舗に配送されたものの、同社は開封できないよう対策を講じ、現在当局の捜査に協力しているという。
また確認は取れていないものの、三全食品以外の複数の企業の製品からもアフリカ豚コレラウイルスが検出されたとの報道もある。
アフリカ豚コレラはヒトに害はないが、豚が感染すると死に至る可能性があり、中国の巨大な豚肉産業の間では懸念が高まっている。(c)AFP