【2月18日 AFP】(更新、写真追加)インドとパキスタンが領有権を争うカシミール(Kashmir)地方のインド支配地域で18日、インド軍と武装勢力とが激しい銃撃戦となり、9人が死亡した。当局が明らかにした。現地では14日にも自爆攻撃で治安要員41人が死亡し、インドとパキスタン両国間の緊張が高まっている。

 18日の銃撃戦は、4日前の自爆攻撃と同じく、主要都市スリナガル(Srinagar)の南方40キロにあるプルワマ(Pulwama)で起き、当局によると兵士4人、警察官1人、武装勢力メンバー3人、民間人1人が死亡した。

 自爆攻撃を受けて捜索活動を展開していた軍の威嚇発砲に、武装勢力が撃ち返し、銃撃戦に突入したという。警察関係者がAFPに語ったところによると、銃撃戦は数時間にわたり続き、軍側にはさらに6人の負傷者が出た。武装集団の所属は明らかになっていないが、地元メディアは死亡したメンバーの1人について、14日の自爆攻撃への関与が疑われていた男だったと伝えている。

 14日の自爆攻撃では、治安要員2500人を移送中の車列に爆発物を積んだワゴン車が突っ込み、カシミールで起きた襲撃事件では過去30年間で最も多くの死者を出した。インドはパキスタンを非難するとともに、カシミール各地で軍による武装勢力の捜索作戦に乗り出していた。(c)AFP