ローマ法王、性的虐待で元枢機卿の聖職剥奪
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【2月17日 AFP】ローマ法王庁(バチカン)は16日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)が、性的虐待疑惑が持たれていた米国人のセオドア・マカリック(Theodore McCarrick)米ワシントン名誉大司教(88)の聖職を剥奪したと発表した。
マカリック氏は昨年7月、聖職者としての活動を禁止されバチカンの枢機卿会を辞任。今年1月にバチカンの法廷で10代の未成年への性的虐待の罪により有罪とされ、2月にはフランシスコ法王もその判決を認めていた。発表によるとマカリック氏は「職権を濫用し、未成年および成人と第6戒(姦淫してはならない)を破る罪」を犯したという。マカリック氏は現在米カンザス州に居住している。
ローマ・カトリック教会は、最近米国とチリでも明るみに出た性的虐待スキャンダルで揺るがされている。フランシスコ法王は、たとえ高位の聖職者であっても虐待には「ゼロ・トレランス(不寛容)」の姿勢で臨むとしている。(c)AFP