【2月16日 AFP】ナイジェリアの国家選挙管理委員会(INEC)は16日、投票開始時刻の5時間前に、大統領選挙と総選挙を急きょ1週間延期すると発表した。

 INECのマフムード・ヤクブ(Mahmood Yakubu)委員長は午前2時に記者会見を開き、「予定通りに選挙を進めていくことは、もはや可能ではない」とした上で、「選挙管理委員会は2019年2月23日の土曜日に変更することを決めた」と説明。

「運搬および運営プランの実行について慎重に見直し、自由で公正、かつ信頼できる選挙を実施すると決意」した上で、延期に踏み切ったという。

 アフリカ最大の人口を抱える同国では、全国約12万か所の投票所で、グリニッジ標準時(GMT)午前7時(日本時間同日午後4時)に投票が開始される予定となっていた。

 過去最多の73人が立候補する大統領選挙では、再選を目指す現職のムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領に対し、主要野党から出馬するアチク・アブバカル(Atiku Abubakar)元副大統領が激しい攻勢をかけている。

 下院360議席、上院109議席が改選される議会選も2月23日に実施される一方、州知事選と州議会選は、3月9日に延期される。(c)AFP