ナイジェリアで66人の遺体発見 民族・宗教対立続く地域
このニュースをシェア
【2月16日 AFP】ナイジェリア北西部の民族や宗教の対立が続く地域で、女性と子どもを含む66人の遺体が警察によって発見された。当局が15日、明らかにした。
カドゥナ(Kaduna)州のナシル・エル・ルファイ(Nasir El-Rufai)知事によると、遺体は州都カドゥナ市から南東約40キロにあるカジュル(Kajuru)地区の8つの村で見つかった。
エル・ルファイ氏は「犯罪分子による攻撃で殺害された66人の遺体が収容された」と発表。「犠牲者のうち22人が子ども、12人が女性だった。負傷者4人が治安機関に救助され、現在治療を受けている」と述べた。
同氏はさらに、コミュニティーや宗教指導者らに対し、報復攻撃を行わないよう地元住民らに警告するよう求めた。
カドゥナ州では民族や宗教の対立が長く続いており、選挙に関連した暴力行為も起きるなど、衝突による死者が後を絶たない。
カジュル地区で多数派を占めるキリスト教系コミュニティーの指導者マイサマリ・ディオ(Maisamari Dio)氏は今回の事件について、イスラム教徒の遊牧民フラニ(Fulani)人によるものだと非難している。
ディオ氏がAFPに語ったところによると、フラニ人が10日に村を襲撃して最大で12人を殺害し、怒ったキリスト教信者らが報復攻撃を行ったという。同氏は、今回発見された犠牲者にはキリスト教信者らも含まれていると述べた。(c)AFP