【2月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は15日、イタリア・マラネロ(Maranello)の本拠で2019年シーズンの新車「SF90」を発表した。フェラーリはチーム創設90周年の節目を祝うべく、約10年間遠ざかっているタイトル獲得を目指している。

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 チームの伝統カラーである赤に黒がちりばめられた新車「SF90」の発表会は、31歳のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)とその新しいチームメートで21歳のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)らが出席して盛大に行われた。

 ルクレールとともにフェラーリのエンブレムのついた黒のスーツに身を包んだベッテルは、「本当にわくわくしている。新車が完全に組み立てられたのを初めて目にしている」とすると、「今シーズンが楽しみだ。チームは正しい道のりを歩んでいて、この調子で強くなっていけることを期待している」とコメントした。

 F1界で最も成功したチームであるフェラーリだが、ドライバーズ選手権を制したのは2007年のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が最後となっており、コンストラクターズ選手権のタイトルも2008年から遠ざかっている。

 ここ2シーズンのフェラーリは、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の牙城を崩すという目標を掲げる中で、ドライバーズ選手権ではベッテルが2季連続でメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に次ぐ2位を記録した。

 ライコネンに代わる相棒のルクレールとともにフェラーリで5年目を迎えるベッテルについて、チームの最高経営責任者(CEO)を務めるルイス・カミッレーリ(Louis Camilleri)氏は、「セバスチャンは、これまで以上にハングリーだ。彼はチーム全体がバックアップしていることを分かっている」と語った。

「今年はわれわれにとって、1929年にイタリア・モデナ(Modena)でスクーデリア・フェラーリ(Scuderia Ferrari)が誕生してから90周年を祝う大切な年だ」「創設者であるエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)氏のビジョンに刺激を受けて導かれていく中で、今年は重要な節目となる」

「昨シーズンは最近の10年で最も成果を上げたが、われわれの目標には届いていない」 (c)AFP