ピューマに襲われ撃退した男性、「生き残り懸けた戦い」語る
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【2月15日 AFP】米コロラド州で山道をランニング中にピューマに襲われたものの、格闘の末に窒息死させて生き延びた男性が14日、記者会見でその時の様子について「生き残りを懸けた戦い」だったと振り返った。
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ピューマを撃退したのはトラビス・カウフマン(Travis Kauffman)さん(31)。カウフマンさんは今月4日、体重36キロのピューマに襲われ、頬と鼻に計25針以上縫うけがをした。走っていた時に背後でマツの葉が擦れる音がし、立ち止まって振り返るとピューマがいたという。
ピューマに襲われてから初めてとなる記者会見を開いた細身のカウフマンさんは、「頭をよぎった考えは『これで死んだらたまったものじゃない』だった」「まさに生き残りを懸けた全力の戦いへと変わった」と語った。
カウフマンさんは状況をのみ込むと心が折れそうになったというが、ピューマが向かってきたため、怖がらせて追い払おうと両手を上げ大声で叫んだ。それでもピューマは止まらずにカウフマンさんに飛び掛かり、手や手首にかみついた。
カウフマンさんはピューマと取っ組み合いとなり、そのまま山道を転げ落ちた。どうにか優位な体勢にし、ピューマをあおむけにすると、足で後ろ脚を押さえつけて石で頭を殴った。それから首を踏みつけ、窒息死させた。
約10分間の死闘の後、別のピューマが潜んでいるかもしれないと怖くなり、カウフマンさんはその場から逃げた。やっとのことで他のランナーやハイキング客と出会い、水をもらい、車で病院に送ってもらったという。
カウフマンさんによると興奮状態と生存本能が危機的状況を切り抜ける助けとなった一方、その日はイヤホンを着けて音楽を聴いていなかったことも大きかったという。
地元当局はカウフマンさんの機転を利かせた対処が完璧だったと称賛している。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT