シリアでのIS掃討、残り1平方キロで捨て身の抵抗
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【2月15日 AFP】米軍主導の有志連合の支援を受けたクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に最後の攻勢をかける中、IS側は14日、トンネルや自爆攻撃を駆使し、残り1平方キロとなったシリア東部の支配地域で捨て身の抵抗を見せた。
IS戦闘員は家族と共にバグズ(Baghouz)という小さな村に潜伏。SDFが同村を包囲すると、飢えてぼろぼろの服を着た者らが投降した。
SDFの広報を担当するアドナン・アフリン(Adnan Afrin)氏はAFPに対し、「戦闘は激しい」と述べ、「大きな抵抗が起きている」と明らかにした。
戦闘が行われているのは、シリアの対イラク国境付近にあるIS最後の拠点。アフリン氏によれば、IS側はさまざまな国籍の戦闘員数百人が数日にわたり抗戦を続け、激しい反撃を見せている。
IS戦闘員らは現在、建物が密集した約1平方キロの範囲と、民間人が集まっているとみられる隣接の収容施設を死守しようとしている。
アフリン氏は、IS戦闘員の正確な人数は不明だが、男女合わせて1000人前後と推測されると述べた。
同氏は「バグズには今、多数のトンネルがあるため、戦闘が長引いている。われわれの拠点に対し、爆発物を積んだ車やバイクで多くの自爆攻撃が行われている」とした。(c)AFP/Maya GEBEILY