【2月14日 AFP】南米コロンビアで13日、子どもやティーンエージャーら計276人に性的暴行を加え、その場面を撮影した動画を小児性愛者(ペドフィリア)たちに販売していた男に禁錮60年の判決が言い渡された。検察によると、禁錮60年は未成年者への虐待に対する罪としてコロンビアで最も重い刑。

 禁錮60年を言い渡されたのは、「どう猛なオオカミ」の異名を持つ30代後半の男、フアン・カルロス・サンチェス(Juan Carloz Sanchez)被告。被告は、カリブ海に面した港町バランキジャ(Barranquilla)のショッピングセンターで子どもらを物色。金をやると言って誘い出して性的暴行を加え、その動画をネット上で共有していた。

 こうした動画をサンチェス被告から数百本も購入していた顧客の1人をメキシコ警察が逮捕し、コロンビア当局に通報。これを受けてコロンビア当局が逮捕状を取り、被告は昨年11月に隣国ベネズエラとの国境付近で逮捕された。被告は未成年者に対する性的暴行および児童ポルノ製造の罪を認め、首都ボゴタのラ・ピコタ(La Picota)刑務所に収監された。ラ・ピコタはコロンビアで最も警備が厳重な刑務所として知られる。

 コロンビア警察は、国内にはサンチェス被告の被害を受けながらまだ特定されていない子どもたちがいる可能性を指摘している。(c)AFP