メーガン妃とダイアナ元妃の状況は違う、英各紙 G・クルーニーの批判に反論
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【2月14日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex、37)は、実際のところ、王子の母の故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)と同じ運命をたどろうとしているのだろうか? ──メディアに追い回される境遇の類似性を指摘した米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さんの発言を受け、13日の英各紙は猛然と反論を展開した。
ヘンリー王子夫妻と親しく結婚式にも出席したクルーニーさんは、豪誌フー(WHO)とのインタビューで、第1子を妊娠中のメーガン妃への英タブロイド各紙の対応を「ひどい仕打ち」だと非難。「彼女は妊娠7か月の女性なのに、ダイアナ妃と同じように取材攻勢に遭い、中傷され、追い回されている」と述べ、「歴史が繰り返されている」「それがどんな結末を迎えるのか、私たちは見たことがある」と警鐘を鳴らした。
クルーニーさんの発言は、1997年にダイアナ元妃と当時の恋人ドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏の乗った車が仏パリでパパラッチに追いかけられ、トンネル内で事故を起こした悲劇に言及したものだ。この事故でダイアナ元妃とドディ氏は死亡。英国民は悲嘆に暮れ、一部のメディアは内省を促された。
事故後、王室担当記者は悪役とみなされ、メディアの行動規範は大幅な変更を余儀なくされた。「しつこい追跡取材」で入手した写真の使用は禁止され、「プライバシーに対する当然の期待」は守られるべきものとなった。
これらの新しい取材ルールは、昨年アフリカ系米国人のメーガン妃が英王室入りしたことで、真価を問われている。当初の好意的な報道は、やがて「気難しい公爵夫人(Duchess Difficult)」を取りざたする内容に変わり、スタッフへの当たりのきつさや、ヘンリー王子の兄ウィリアム王子(Prince William)の妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)との確執が伝えられるようになった。
メーガン妃と実家との不和は何か月にもわたって世間の注目を集め、大衆日曜紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)はメーガン妃が疎遠になった父親に「うそをつくのはやめて」「私と夫の関係を利用しないで」と懇願する手紙を掲載した。クルーニーさんは、「娘から父親に宛てた手紙を取り上げて、所かまわずばらまいている」「無責任だ」と怒りをあらわにしている。